2023.10.01

ネクタイの結び方|基本から応用まで、おすすめシーンとあわせて解説

ネクタイ 結び方
ネクタイの結び方|基本から応用まで、おすすめシーンとあわせて解説
ネクタイの結び方

ネクタイの結び方には、非常に多くの種類があるといわれています。

ひとつ覚えていれば十分……という方もいらっしゃるかもしれませんが、シーンに合わせた結び方やシャツ・スーツに合わせた結び方ができれば、より「デキる男」を演出することができると思いませんか?

ここでは基本となる結び方から応用で使える結び方まで、画像付きでわかりやすく解説します。

どんな時にふさわしい結び方なのかもあわせてチェックしてみてくださいね。

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ネクタイの結び方(締め方)種類

ネクタイの結び方にはそれぞれ名前があり、「~ノット」という呼び方をします。

このノットというのは、「結び目」のこと。

ネクタイの結び方はノットがポイントになるということを意識しながら、結び方を見ていきましょう。

プレーンノット

プレーンノット Point! 結び目をふっくらさせることを意識します。

プレーンノットはもっとも簡単で基本的な結び方で、初めてネクタイをする方におすすめです。

一般的なレギュラーカラーのシャツとの相性もよく、ビジネスシーンはもちろん就活や結婚式、お葬式など、あらゆるシーンで活用できます。

きつく締めすぎると、結び目部分が小さくなってしまうので注意が必要です。

※ネクタイは大きいほうの先端を「大剣」、小さいほうを「小剣」と呼びます。

プレーンノットの結び方詳細

  1. 首にまわしたネクタイの大剣のほうを長めにして、小剣の上にクロスさせます。
  2. そのまま小剣に巻きつけるように大剣を一周まわし、前にもってきます。
  3. さらにもう半周、大剣をまわして小剣の後ろにもっていきます。
  4. 次に首元のループに大剣を下から上へと通します。
    point】この時、結び目をふっくらさせることを意識します。
  5. 正面下部にある大剣と小剣でできたループへ大剣を通します。
  6. 下へ引きながら、結び目を上へスライドさせれば完成です。

ウインザーノット

ウインザーノット Point! 小剣を押さえながらゆっくり大剣を引くと、ふっくらとした結びめができます。

ウインザーノットは、オーソドックスなイギリス式スタイルの結び方として人気があります。

仕上がりが正三角形に近い大きな結び目となるのが特徴で、大柄な方でも上半身とのバランスが取りやすい結び方だといわれています。

就活の面接や大事な商談など、相手に自分を印象付けたいシーンにおすすめです。

襟の開き具合が大きいシャツや、襟自体が大きいシャツに合わせることで、さらに仕上がりを美しくすることができます。

反対に、幅が広すぎるネクタイの場合、結び目が大きくなりすぎてしまうので注意が必要です。

ウインザーノットの結び方詳細

  1. 小剣を短めにとり、大剣を小剣にクロスして後ろに出します。
    point】クロスさせる位置は、縫い目が目印です。
  2. 大剣を左側の首元の上のループから通します。
  3. 通したら締めて、大剣を前から回して右側へ。
  4. 次に首元のループに大剣を下から上へと通します。
  5. 小剣をおさえながら大剣を下へ引っ張ります。
  6. 結び目を整えれば完成です。

セミウインザーノット

セミウインザーノットはワイドカラーのシャツ、厚手のネクタイを身に付ける際に適している結び方です。

程よく美しい大きさの正三角形に近い結び目がポイントで、相手に強いインパクトを与えながらもきっちりとした印象になるので、彼女のご両親へのあいさつに伺う時などにもぴったりです。

ウインザーノットでは結び目が大きいと感じる方におすすめの結び方です。

セミウインザーノットの結び方詳細

  1. 小剣を短めにとり、大剣を小剣にクロスして後ろに出します。
    point】クロスさせる位置は、縫い目が目印です。
  2. 大剣を左側の首元の上のループから通します。
  3. 通したら締めて、大剣を前から回して右側へ。
  4. 右側首元の下から大剣を通して、結び目に大剣の先を上から通します。
  5. 小剣をおさえながら大剣を下へ引っ張ります。
  6. 結び目を整えれば完成です。

ダブルノット

結び目が縦に長くなるダブルノットは、ネクタイの結び方の中でも比較的簡単で初心者にもおすすめです。

どんな体格の方でも上手にバランスよく合わせることができ、シャツの襟の形も特別気にする必要がありません。

ビジネスやフォーマルなシーンに特に向いており、礼服にも合う結び方です。

しかし、他の結び方よりも結び目のボリュームが大きくなってしまうため、幅の広いネクタイや生地に厚みのあるネクタイではなく、細身のネクタイを使用するのがいいでしょう。

ダブルノットの結び方詳細

  1. 小剣の長さが短めになるようにネクタイを首に掛けて、大剣が前にくるように交差させます。
    point】この時、ネクタイの縫い目を目印にすることで、最後の調整が楽になります。
  2. 交差させた大剣を、小剣を軸として後ろから2周回します。
    point】人差し指と中指を交差部分に置き、そこを基点とするように大剣を回すと、きれいに巻くことができます。
  3. 大剣を襟元のV字部分からくぐらせるように、下から上に持っていきます。
  4. (2)で出来た結び目の中に大剣を通します。
  5. 結び目を崩さず硬くなるように調整します。
    point】小剣を慎重に引っ張り上げて位置をずらすことで、結び目の形を整えられます。
  6. 結び目がきちんと首元にきたら完成です。

エルドリッジノット

エルドリッジノットという結び方は、プライベートでネクタイをオシャレに着こなしたいという方におすすめです。

全体のシルエットは逆三角形とオーソドックスですが、結び目に段が入っており、まるでネクタイを編み込んだかのように見えます。

結婚式の二次会などのパーティーシーンにおいて、華やかさを演出することができるでしょう。

ネクタイに光沢のある無地のシルク生地を選ぶことで、さらに見栄えがよくなります。

エルドリッジノットの結び方詳細

  1. ネクタイを首に掛け、小剣を大剣の上に重ねます。
    point】大剣の先がベルトのバックル中央にくる位置に長さを調節します。
  2. 小剣を1周させた後、上から下に向かって首元のV字部分に通します。
    point】この時、大剣を摘んでコンパクトにしておきます。
  3. 再び小剣を1周させて、今度は下から上に向かって首元のV字部分に通します。
    point】ここで一度、全体の形を整えておくと後々きれいに仕上がります。
  4. さらに小剣を1周させて、その時にできた輪の中に小剣を差し入れます。
  5. 小剣を首元の輪に結びつけて、反対側の首元へ持っていきます。
    point】この時、八の字を書くように小剣を動かすのがポイントです。
  6. (5)でできた首元の輪の中に小剣を差し込みます。
  7. 短くなった小剣を首の後ろで隠し、襟を下ろして完成です。

トリニティノット

トリニティノットの「トリニティ」とは、日本語で三位一体という意味で、その名の通り、結び目の3つの部分が重なっている結び方のことです。

結び目が大きくなるため、襟開きの狭いシャツの方が引き締まってスッキリ見せることができます。

またネクタイを選ぶ時には、無地かシンプルな柄物がいいでしょう。

細かいストライプ柄のネクタイですと、せっかく結び目にできたラインを際立たせることができないので、使用を控えた方が無難です。

エルドリッジノットと同じく、パーティーシーンなどで一味違った結び方を演出したい方におすすめです。

トリニティノットの結び方詳細

  1. 小剣の長さを長めに取ってからネクタイを首に回し、大剣の上に重ねます。
  2. 結び目となる大剣を指で押さえながら小剣を1周させ、首元のV字型の下から上に潜らせます。
  3. さらに小剣を1周させて、今度は上から下に向かって首元のV字型に通します。
  4. (2)と同様に小剣を1周させた後、首元のV字型の下から上に潜らせます。
    point】ここで一度、形や位置を整えておきます。
  5. (4)で作られた輪の中に小剣を通します。【point】この時点で小剣が、大剣の上に重なっています。
  6. 再び小剣を1周させ、この時にできた輪に小剣を差し込みます。
  7. 短くなった小剣を首元の裏側に隠し、結び目の形や剣先の位置を調節して完成です。
    point】結び目に綺麗に3つのラインが作られ、それぞれのパーツが均等になっているかチェックしましょう。

クロスノット

結び目の美しさにこだわったクロスノットも、パーティーなどの華やかなシーンに適した結び方です。

やや複雑な結び方になるので、ネクタイを結ぶのに慣れてきた中上級者向けだといるでしょう。

結び目のシルエットはプレーンノットと同じですが、その中に1本斜めにラインが入るのが特徴です。

そのラインを際立たせるためにも、ネクタイ自体はシンプルな無地を使用するのがいいでしょう。

また、結び目のボリュームが大きくなりすぎないように、薄手の生地のネクタイを選ぶことも大切です。

クロスノットの結び方詳細

  1. 小剣を長めにしてネクタイを首に回し、大剣の上に重ねます。
  2. 小剣を大剣の裏側で交差させて反対側へ持っていきます。
  3. (2)の小剣を、今度は大剣の表側を通って反対側へ持って行きます。
  4. (2)・(3)の動作を1セットとし、もう一度繰り返します。
    point】(4)が終了した時点で、大剣に小剣が2周巻き付いた状態となります。
  5. 2周巻いた小剣を、首元のV字部分の上から反対側の襟元へと通します。
  6. (5)の小剣を、中心の結び目の中に通します。
    point】小剣を通しやすいように、予め結び目に指を挟んで間隔をやや広げておきます。
  7. 小剣が大剣の下にくるように形を整えて完成です。
    point】結び目の真ん中に、きれいにラインが一筋作れているか、鏡でチェックしてください。

スモールノット

その名が示すように、結び目をコンパクトに仕上げた結び方のことをスモールノットといいます。

身長が高い方や、首周りががっしりとしている方に向いている結び方で、襟開きの狭いシャツに合わせると、よりシルエットを美しく見せることができます。

ネクタイは、厚手のシルク生地や幅の広いタイプのものを選ぶのが得策です。

反対に細身のネクタイを使用してしまうと、結び目が極端に小さく見えてしまい、体とのバランスが取り辛くなるので注意が必要です。

スモールノットの結び方詳細

  1. 小剣が左側にくるようにネクタイを首に掛けた状態で、小剣の縫い目が見えるように180度ねじります。
    point】ねじりたくない場合は、最初からネクタイの裏地が見えるように首に掛けます。
  2. (1)の小剣を、大剣の下で交差させます。
  3. 大剣に巻きつけるように小剣を右前に持っていきます。
  4. (3)の小剣を首元のV字部分に下から潜らせて上に出し、そのまま結び目の中に通します。
    point】結び目が小さいので、小剣を通す時にシワにならないように注意します。
  5. 小剣をゆっくりと引っ張りながら、結び目がきちんと襟元にくるように形を整えて完成。
    point】この時、小剣が表から見えず、作った結び目によってシャツの一番上のボタンが隠れていれば成功です。

ブラインドフォールドノット

友人の結婚式に招待された時など、ブラックタイ指定はないけれどフォーマルな場所で使いたい結び方が、ブラインドフォールドノットです。

最大の特徴は、結び目が表から隠れており、スカーフやアスコットタイのように見えるということです。

難しそうな結び方に思えますが、プレーンノットの最後に結び目を隠す動作を行うだけなので、初心者でも簡単に結べるでしょう。

襟が大きめのシャツと相性がよく、ネクタイの色味をシルバー系にすることで、よりフォーマル感を醸し出すことができます。

ブラインドフォールドノットの結び方詳細

  1. 大剣の長さを長めにしながらネクタイを首に掛けます。
  2. 大剣が上にくるように交差させます。
  3. 小剣を軸として、その周りに大剣を巻きつけます。
  4. (3)の大剣を、首元のV字部分の下から上へと通します。
  5. (4)で作られた結び目の中に、大剣を通します。
    point】大剣を通す時にシワができないように、結び目をやや緩めておきます。
  6. 大剣をゆっくりと下に向かって引っ張りながら、結び目の形や位置を整えます。
    point】この状態で、プレーンノット結びが完成しています。
  7. 大剣と小剣をきちんと重ねて片手で持ち、首元のV字部分の下から上へと通します。
  8. 形や長さを整えて完成です。
    point】結び目がきちんと隠れているかを確認してください。

ノンノット

結び目の美しさにこだわったクロスノットも、パーティーなどの華やかなシーンに適した結び方です。

やや複雑な結び方になるので、ネクタイを結ぶのに慣れてきた中上級者向けだといるでしょう。

結び目のシルエットはプレーンノットと同じですが、その中に1本斜めにラインが入るのが特徴です。

そのラインを際立たせるためにも、ネクタイ自体はシンプルな無地を使用するのがいいでしょう。

また、結び目のボリュームが大きくなりすぎないように、薄手の生地のネクタイを選ぶことも大切です。

ノンノットの結び方詳細

  1. 小剣を長めにしてネクタイを首に回し、大剣の上に重ねます。
  2. 小剣を大剣の裏側で交差させて反対側へ持っていきます。
  3. (2)の小剣を、今度は大剣の表側を通って反対側へ持って行きます。
  4. (2)・(3)の動作を1セットとし、もう一度繰り返します。
    point】④が終了した時点で、大剣に小剣が2周巻き付いた状態となります。
  5. 2周巻いた小剣を、首元のV字部分の上から反対側の襟元へと通します。
  6. (5)の小剣を、中心の結び目の中に通します。
    point】小剣を通しやすいように、予め結び目に指を挟んで間隔をやや広げておきます。
    小剣が大剣の下にくるように形を整えて完成です。
    point】結び目の真ん中に、きれいにラインが一筋作れているか、鏡でチェックしてください。

プレーンノット変形

ネクタイを結ぶのに慣れていない方や、結ぶのが得意ではない方におすすめしたいのが、プレーンノット変形と呼ばれる結び方です。

この結び方は、結び目を作った後で首に通していきます。

この結び方だと、通常の結び方では鏡を見ながらだと結び目が上手に作れないという方でも、手元で直接ネクタイを見ながら結び目を作ることができます。

プレーンノットという名前が付いていますが、結び目の仕上がりはスモールノットやオリエンタルノットに近い形になります。

プレーンノット変形の結び方詳細

  1. 小剣を長めにしてネクタイを首に回し、大剣の上に重ねます。
  2. 小剣を大剣の裏側で交差させて反対側へ持っていきます。
  3. (2)の小剣を、今度は大剣の表側を通って反対側へ持って行きます。
  4. (2)・(3)の動作を1セットとし、もう一度繰り返します。
    point】④が終了した時点で、大剣に小剣が2周巻き付いた状態となります。
  5. 2周巻いた小剣を、首元のV字部分の上から反対側の襟元へと通します。
  6. (5)の小剣を、中心の結び目の中に通します。
    point】小剣を通しやすいように、予め結び目に指を挟んで間隔をやや広げておきます。
    小剣が大剣の下にくるように形を整えて完成です。
    point】結び目の真ん中に、きれいにラインが一筋作れているか、鏡でチェックしてください。

ディンプルとは?

ディンプルとは、ネクタイの結び目に作るくぼみのことです。

ディンプルがあることで、立体感が出てスタイリッシュな印象になります。

上級者向けになるとくぼみをふたつ作るようなディンプルもありますが、主流となっているのは真ん中にひとつくぼみを作るパターンです。

ディンプルは指で折り目をつけながらネクタイを結ぶことで作れます。

コツはノットの中からディンプルを作っていくこと。

こうすると崩れにくいディンプルになります。

ディンプルはコツを掴めば作り方を簡単にマスターできます。

ただしお葬式などの弔事の際にはディンプルを作るのはNGなので、知識として覚えておいてください。

まとめ

ネクタイの結び方の流行は、スーツの流行と大きく関わってきます。

例えば、近年流行しているスーツは細身のシルエットのものです。

この細身のスーツに合うネクタイの結び方として流行しているのが、ダブルノットです。

ダブルノットは細めのネクタイに合った結び方なので、細身のスーツと細身のネクタイを合わせたファッションでシャープに見せるのがトレンドになっています。

一方で、もう少し年配の層にはウインザーノットやセミウインザーノットが好まれています。

上品でクラシカルな雰囲気に仕上がるため、安定した人気を誇っています。

スーツやシャツ、そしてシーンにぴったり合う結び方ができれば、それだけで洗練された着こなしに見えます。

基本となるプレーンノットをはじめ、応用で使える結び方もマスターして、ワンランク上の男を演出しましょう。

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